私たちの想い
平成26年1月、下呂市御厩野の地に当時下呂市で最初の就労継続支援A型事業所となる「えくぼ」が誕生しました。「えくぼ」の仲間と歩む中、この地で障がい者が働くことのできる職場の開拓と個性に応じた生産活動の創造がいかに重要であるかを実感してきました。どのような支援があれば、一般企業の中においても順応し定着して就労できるのか。職員が一丸となって考え、取り組み、その度により幅広く厚みのある支援の必要性を痛切に感じてきたのです。「働きたい」と願っている障がい者は、この地にも多くいらっしゃいます。その時、支援の手厚い就労継続支援B型事業所や、障がい者の個性に応じて最適な進路を結んでいく就労移行支援事業所の充実が必要不可欠であるという現実を知りました。この現状を踏まえ、私たちは支援の輪を広げる決意をいたしました。個々にあった活動の機会を提供し、就労能力の向上、職場開拓、一般就労から定着及び相談支援まで、彼らの社会的自立を傍らで支え、共に歩み地域福祉の発展に寄与したいと願っております。
一方、不登校やひきこもり等の形で社会参加がままならず、障がいという認識の外で支援を必要としている方もいらっしゃいます。支援の窓口も確立されていないのが現状です。私たちは社会的認識に捕らわれることなく、支援を必要としている方と手を携えられるよう新たな仕組みつくりにも積極的に取り組んでまいります。
「社会福祉法人さくらの花」は、障がい者福祉のより一層の発展や支援の輪の拡大を踏まえ、民間企業で可能な支援の幅では満足できないという想いから設立を決意し、平成28年7月に誕生いたしました。社会福祉に特化した法人の設立により、役職員一同が自己研鑽を積んで経営努力を重ね、安定した事業体制を整え、支援する職員の安定雇用を創出し、充実した福祉サービスの提供実現に向かいます。全国目線で新しく柔軟な取り組みを行い、積極的な事業展開を計画してまいります。親なき後、「どのように生きていくか」は障がい者本人だけでなく家族にとっても大きな課題です。地域福祉の力が必要とされる昨今、「就労」を通じて健常者と障がい者の垣根を越えた暖かいコミュニティを構築し、彼らが将来この地で共に生きていく為の土台となるべく邁進してまいります。